
2008年11月11日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
年甲斐もなく、48年前に読んだヘッセの「郷愁」や短編集を再読した。
再読といっても、以前は訳者が異なっていたので、今回は高橋健二訳。
評判通り、流暢で日本語としても美しい翻訳。
少なくとも若い頃に読んだ印象よりも、ヘッセの人生観の深みを初めて知った思いで、まるで若者のようにいまさらながら、しんみりと感動してる。
何に感動しているかといえば、ストーリーよりもヘッセ特有の豊富な自然描写に尽きる。
若い頃はその長々と続く自然描写がとても煩わしく感じていたのだが、この歳になって再読してみると、逆にその自然の描写がとてもしっくり心に染み渡り、慌ただしい日常から離れて、一時的とはいえ自我を消滅できるのだった。
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2009年11月11日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母