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新刊書籍『異端カタリ派の歴史』(講談社選書メチエ)を読みながら感じたこと

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2011年01月15日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月15日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 ヨーロッパの仏教徒とも呼ばれる異端カタリ派の二元論思想は、十二世紀前後のフランス南部で栄えたが、神の代理人を自称するローマ教皇の不興を買って、十字軍を送られ、徹底的に弾圧・粛清され、都市ごと皆殺しにするという、希にみる虐殺が横行した。

 その二元論思想とは、善なる神が精霊の世界と霊魂を創造し、悪魔がこの地球という時間・空間に縛られた物質世界を創造した。
 人間の本質である心霊は絶対的には善であるが、人は誕生することによって肉体を纏って悪が支配する地球と言うある種の地獄に投げ込まれる
、という異端カタリ派の思想。

 神の代理人を自称するローマ・カトリックの法王の命令一下、十字軍による虐殺、異端審問による火刑。

 かくの如く、神の代理人を自称するカトリックのお偉いさんの面々こそが、悪魔の手先であることを証明してしまったという、語るに落ちるお話し。

 だからこの地球上の人間は、猫にも劣る救いようのない動物であると言うのである。

 ところで本書の筆者が指摘する
もし世界が創造されたのではなく、すべては永遠のはじめから存在するとすれば、世界を存在に至らしめた原因ないし原理などはもともとありえなかったのであり、それゆえ、カトリックであれ、カタリ派であれ、キリスト教神学は宙に浮いた空論だということになってしまう。
という個所では、「それを言っちゃあ、おしまいよ」と思わず膝を叩いて笑ってしまった。

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2011年01月15日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月15日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年01月15日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年01月15日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ


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