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冷気に遭うと途端に気管支が乾燥刺激感を伴って咳嗽が続く。そんな特徴を持つ慢性気管支炎、というよりも呼吸器科では咳喘息と診断されている。
ステロイド吸入を続けているが、それでも治らないので人に紹介されて自費の漢方薬を求めてやって来られた。
胃が弱いとの訴えもあり、問いただすと咽喉のつまり感を伴っている。
やや憂鬱で神経質そうな気配は柴朴湯証の典型のように見える。日本古方派時代の習慣で、一瞬にして思い浮かぶのがこの柴朴湯である。
舌の白膩苔があり、それが薄らいでいる部分の舌質に亀裂が見られるところを見れば肺陰虚を伴っていることが推察される。
それゆえ初回は柴朴湯エキス製剤に極少量の麦門冬湯を錠剤で併用してもらう。
これで咳嗽は激減したが、軽度の浮腫と頭痛が生じる。もともと浮腫に伴う頭痛もちであったが、久しぶりにこれが再発したといわれる。
何とも複雑な体質ながら、あきらかに咳喘息が改善しているので、さらに五苓散を追加すると的確にバランスがとれて、浮腫も頭痛も完全に消滅したまま引き続き咳嗽は激減したまま。
ステロイド吸入を長期間していて効果がなかったのだから、様子を見ながらステロイド吸入を減量し中止する方向に持って行くべきであろう。
参考ブログ:2012年06月26日:柴朴湯証と思われても多くは適量の麦門冬を加える必要があること

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