

2007年11月11日のボクチン(2歳半) posted by (C)ボクチンの母
ここ最近、このブログやHP類のお陰で、直接来訪されるケースでは、お気軽なご相談者が滅多にないことはまことに喜ばしいことである。
一般的な漢方薬局で紋切り型で判で押したようなお誘い文句「お気軽にご相談下さい」とは真逆に「お気軽やお気楽なご相談はお断り」している村田漢方堂薬局である。
それゆえ、皆さんが警戒されて、滅多なことでは行けない薬局として敬遠されているので、大助かりである。
それでなくともブラック薬局と自他ともに認める過酷な労働環境におかれている弱小漢方薬局である。
あまりに過重労働が続くときには、よっぽど経営者を張り倒してやろうかとさえ思うけれども、ハタと考えると、当の本人のヒゲジジイであることに気がついて意気消沈。
一人ひとりの漢方相談には必要に応じて、十分な相談時間を確保する。
一見能率が悪く見えようとも、意を決して本気で来られる人達のご相談には、こちらも十分な時間をかけて弁証論治を出来る限り深く徹底するように努力している。
このブログやHPで、お気軽なご相談はお断りとを明言しているだけに、来られる人達は真剣な眼差しで相当に、あるいは過剰なくらいに緊張して来られる人がほとんどある。
それくらい真剣な面持ちで来られる人達だからこそ、こちらも深く真剣な弁証論治が可能となるのである。
だから、結果的に従業員や経営者にとっても過酷な労働条件におかれ、ブラック薬局に成り下がってしまうのはやむを得ないだろう。
閉店後も、女性薬剤師は帳簿の整理や翌日の仕入れ調査と準備に夜遅くまでかかることも珍しくない。
ヒゲジジイはヒゲジジイで、遠来者の途中経過のメール報告に対する返信や微調整のコツの伝授に追われ、またお馴染みさんたちの補充注文の依頼などの返信に忙しい。
ともあれ、ブラック薬局とはいかにもオーバーな表現のようではあるが、実際には薬局に限らず、個人経営では多かれ少なかれ過重労働にならざるを得ないのが日本全国共通の現実なのである。
ただし、とっても良いことが一つだけある。
他人の目がない分、人間関係に悩まされることがほとんどないのが大いに救いとなっている。
だからブラック薬局でも耐えられるのである(呵呵。

2007年11月11日のボクチン(2歳半) posted by (C)ボクチンの母